ものづくりの基礎を支える精密機械設計エンジニア

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精密機械設計エンジニアとして求められる資質

ロジカルシンキング

言うまでもなく、精密機械設計はとても根気と細やかさが求められる業務です。
それだけでなく物事を筋道立てて考えるスキルも必要です。
設計する人が組み立てるとは限りませんから、設計のしやすさと実際の組み立て時の扱いやすさは別物です。
その点まで考慮に入れられるかは、実際の経験の他にきちんと論理的に物事を考え、それを設計に落とし込むことが必要です。
論理的思考は一夕一朝で身につくものではなく、日々の訓練により成長させていくものです。
逆に言えば、訓練さえすれば遅かれ早かれ誰にでも習得が可能なスキルでもあります。
思考の整理を心がけるようにしましょう。
今考えていることは事実に基づくことか、それとも意見や憶測か。
また結論に至るまでの経緯を明らかにすることでも理解がしやすくなることがあります。
一度身につけば生活の様々な点で役に立ちますので、論理的な思考法はぜひとも自分のものにしていただきたいスキルです。

根気とコミュニケーション能力

精密機械設計といえども向き合うのは機械だけではありません。
すべての部分をひとりで設計することもありますが、チームを組んでそれぞれの担当部分を設計することもあります。
よって、独りよがりな仕事は求められていないばかりか、プロジェクト全体の質を落としてしまう残念な結果を生み出す原因になりかねません。
ですのですべてのチームメンバーと円滑な仕事をするためにも、コミュニケーション能力は必須と言えます。
そして何よりも根気が本当に必要です。
一度設計をしてしまえばそれで終わりということはほぼなく、細やかな微調整を繰り返し繰り返し行います。
設計上の理論では大丈夫でも、実際その通りに組み立てても上手くいかないということが往々にしてあります。
その原因を究明しつつ完成へと導くのですから、途中で投げ出さない根気強さは不可欠な要素です。


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